ニューヨークを歩いて

 地下鉄について

 タクシーがつかまらない。フロントデスクで聞くと、地下鉄がいいと乗り方や場所を親切丁寧に調べて教えてくれた。地下鉄の入り口まで行くと多くの人が出入りしている。そのまま降りていくとカウンターがあり、そこで乗り方を訪ねた。地下鉄の1回分が1.5ドルでトークンと呼ばれるコインを買う。一日乗り放題のカードもある。これは5ドルでたいへん安い。このトークンを2枚買い中に入る。トークンを入れるとokサインが表示され、中に入ることができる。

 トークンは,ネットワークのリング型のアクセス方式である。この呼び名は,ここからきていると聞いたことを思い出した。中に入るととても複雑である。最初はいつもそう思う。いろいろな線のプラットフォームが入り乱れており、そこのプラットフォームに行くのが難しい。

 次は乗換えである。同じラインなのに番号や記号がいろいろあり、それにてよって、行く場所が分かれており、間違うとまったく別の場所に行ってしまう。ブルックリンに行く途中DかQだといわれそれに乗っていたつもりであったが,実はBで違う駅についてしまった。駅名を確認していたのですぐに気が付き,そこから別のラインで目的の駅に戻ることができた。電車の先頭に記号が表示されていることが後でわかった。これを確認できれば大丈夫である。

 ニューヨークの地下鉄は,物騒だと言われているが,日中は東京都さほど変わりがない。警察官も乗っており,ローマの地下鉄よりずっと安心である。現地の人の話では,午後10時頃までは大丈夫とのことである。ただし,土曜の午後から電車が全く止まらない駅があり,要注意である。

 

 食料事情について

 あちこちに,バイキング方式で食べ物を売る店がある。ニューヨーカは,昼食や夕食をここで調達するようで,1ブロックに1つか2つ必ずある。これが便利で,重さで料金が決まる。和洋中の食材が並び,これが結構うまい。ついつい買いすぎてしまい,順調にやせていたが,ここで一挙にプラスになった。ただし,中国か韓国系のレジのおばさんは要注意。これは人種差別と言われそうだが,良くごまかすのは特定の人種である。ホテルに帰り,前日のレシートと比べると,同じ品物が高く打たれていた。もちろん,二度と行かなかったが,要注意である。

 フリーコンサートについて

ニューヨークでは多くの無料コンサートが実施されている。コンサートの最初に必ず「このコンサートのスポンサーは○○です」というアナウンスがある。つまり無料コンサートができるのは、多くのスポンサーがいるということである。根底には日本人にはまだ少ない”奉仕する”という考え、つまりボランティア精神が旺盛であるということであろう。誰もが、高度な文化や技術に触れることができるのである。